2020年09月03日

映画 コリ−ニ事件



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弁護士カスバ−・ライオン (エリアス・ムバレク)   ガラスケ−スに収容された容疑者ファブリツイオ・コリ−ニ(フランコ・ネロ)
 

 ここは、映画を既にご覧になった方か見る予定のない方がお読みになったほうがよいでしょう。  ネタバレになり、映画の展開でみられる「驚き」・「おもしろさ」が無くなるかもしれませんので。   登場人物が錯綜していて、それがわかるまでに時間がかかります。 それは作者の意図により、登場人物を鮮明に描きたかったので人物関係・構成を密にしたのでしょう。小生にはそこまでしなくてもと感じました。 

 小生はテレビドラマ「私は貝になりたい」(1958年)を10代のときに見た。 それから半世紀たったのに、今でも覚えている。 主役がフランキ−堺と聞いても、皆わすれてしまったか、昔のことなので彼を知らない人も多いことでしょう, 熱演でした。  そのドラマの主役は、爆撃していて撃墜した搭乗員を上官の命令で刺殺し、C級戦犯になり処刑されるドラマであった。 日本の場合は上官の命令がはっきりせず、また、戦後になり逃げた証言をする指揮者もおり、実際に手を下した下級兵士が戦犯になり処刑されたケ−スが多いように個人的には思っています。 欧米では命令を下した指揮官に罪があり、実行した部下には処分が及んでいない認識である。 詳しくもない庶民には、あちらの映画を見ていての受け止めた感じであるけれども。独日の戦犯法廷では、どのように起訴されているか、こちらは理解しておりません。 このドラマの原作と思われる人は死刑判決を受けて後に減刑されています。 学徒出陣で出兵した人で捕虜虐待で即実処刑された人もいるようです。

 この映画では、イタリアパルチザンがドイツ兵2人を殺した「見せしめ」として、縁もゆかりもない村人が10倍の20人が銃殺された。 その銃殺を実行した兵士ではなく命令した武装親衛隊の将校が、この映画の裁判の容疑者から父親への復讐として殺された。  裁判では容疑者は黙秘しているが、その事件の証拠はそろっており淡々として進行しくようにみえた。 主役の弁護士・トルコ人は調査して殺された被害者の戦前の事件の契機となった過去をあばく。 容疑者は1968年頃に被害者を戦争犯罪として告訴したが、ドイツではこの種の戦争犯罪を時効にする法を制定していて、無罪となった。ドイツの法制には詳しくない小生であるが、戦争犯罪には時効が無いとの覚えであったが、そのことはジェノサイド・大量虐殺の件のみのものであったのでしょうか。   日本には同種の法律があるのかも不明です。

 ドイツの犯した戦争犯罪にくらべれば日本のそれは強盗殺人事件と空き巣位の差があると個人的には思っております、量的にも質的にも違いがあるでしょうと思うのは小生だけでしょうか。。 いまだにあることないこと、徴用工・応募工問題など日本は糾弾されております。日本でもドイツと同じような戦争犯罪を時効とするような法はあるのでしょうか?

 弁護士・トルコ人は被害者の亡くなった息子の友人であり、援助を受けて大学に行き弁護士資格を得る。 その最初の法廷が国選弁護人としてこの事件を扱う。 また、被害者の長女とも深い関係である。 このことは日本に法廷制度としてないと思うが、被害者を補助する弁護士的な代理人の出廷する制度がある。 その補佐人が戦争犯罪を時効としる法律に関わったひとであった。法廷で彼にこの法律は人道に反すると証言させるところは圧巻であった。 いよいよこの裁判での判決が下る。大団円はどうなったでしょう。 それは秘密にしておきます。

  これらのことを論じる知識を持ちあわせていないし、資格も老生にはないでしょう。

 それにしても、法廷ドラマは欧米のものには日本はかなわない。 シナリオライターやプロデューサーの差なのでしょう。


      2020-9-3






posted by 速魚 at 08:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記