2023年07月25日

口之津

  
  口之津には3/19から3/24までの5泊滞在した。 新しく整備されたフェリータミナルの情報に疎かったので、ヨット停泊場所に不安をもちながらの入港であった。 旧フェリー桟橋の他に新桟橋が3つある。 そのうちの北側にある小さいポンツーンに最初はヨットを着けた。 ほどなく一番大きな桟橋のフェリー利用の反対側を支持されてシフトした。 あとでその方は地元のヨットマンの人で何かと気にかけていただいた。

 

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  赤丸は停泊地  青丸は最初の停泊地


  天候待ちで日があったので、ここから観光するために、バスで原城、日野江城、島原城、加津佐に行き、フェリーで天草の鬼池に渡った。また、南蛮船渡来の港であり、そこには徒歩で行くことが出来る。


   南蛮船渡来の港  口之津


 1562年日野江城主有馬義貞が口之津を開港。1563年にここに教会が建ち、1567年にポルトガル船が来航した。 長崎には1571年に来航した。 現在は開田公園になっており教会の跡地も分からず、当時を思い起こすものは見当たらない。




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  案内板  ヴァリニャーノが1579年に口之津来航とある






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  開田公園にある南蛮船渡来の地の石碑

 


   明治の口之津


  この後に行く三角の港も明治の3大港であると知って驚くのであるが、この口之津港は三池炭鉱の石炭の積み出し港であった。大型船が入港し香港など海外に輸出されていた。ゆえに古い税関がここにある訳である。



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  明治20年の口之津  古写真




 

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  歴史民俗資料館、 口之津税関跡



  初めて船員になった時に口之津出身の先輩が多かった。 良くしてもらっていたので、ひょっとしてお目にかかれることがあるのではと期待していた。 よく考えてみると半世紀余り以前のことであり、その軌跡は起きなかった。 出港のときにフェリの駐車場整理の人に名前を告げて尋ねてみたけれど成果は得えられなかった。 所属した海運会社の名前は皆さまご存じであった。 大手でもない中小の会社なのに三井系列ということでこの地元では知る人がいるのであろう。 ターミナル2階の資料館の展示によると明治の時よ三井の船に乗り込んでいた人が多かったようだ。 ここには口之津海員学校(現・海上技術学校)があった地である。



            2023-7-26

posted by 速魚 at 21:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

島原城と武家屋敷

 


  口之津からバスにて島原城と日野江城を見て来た。 ヨットで行くつもりでもあったが、適当な停泊場所がないので取りやめる。島原の武家屋敷やどちらの城も想像以上で満足のゆくものであった。



     島原城

  行く途中のバスの中で、あの普賢岳、今でも思い出す火砕流の滑り落ちて迫る映像のそれに近いので驚く。 島原駅の正面で坂を上ったすぐ近くに島原城はある。


 1616年に大和から転封した松倉重政が日野江城から移ってこの城を築いた。 五層の天守と三層の櫓3つを持つ7当時4万石の大名にしては大きな城である。 過大な出費のため苛政をし、そのため天草の乱の原因を作った。 松倉氏は断絶し、その後には譜代の大名が続いた。




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  縄張り図  




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  島原城

 

 
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   天守  残念なことにコンクリートによる復元である。 中は資料館になっている。



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  本丸へ











     島原武家屋敷




 築城の時に70石以下の武士のために城の西側に武家屋敷が整備された。 鉄炮町とも呼ばれそれで戦う徒の住居である。 役所の書記、代官、門の警備などに平時は従事した。

 下の丁、中の丁、古丁の3筋から、上新丁、下新丁、新建、江戸丁が追加してつくられた。 今の武家屋敷通りは下の丁にあたる。山本邸、篠塚邸、島田邸を見ることができる。




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  下の丁、  中央に水路が生活用水として利用された




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  山本邸 



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   山本邸 座敷



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   山本邸  台所



     2023-7-25

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