2014年09月02日

自衛隊のいじめと工藤俊作


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 たちかぜ乗り組みの海上自衛隊員が自殺した事件で横浜地裁は、いじめは艦内では日常茶炊事で、本件は氷山の一角であると判決がありました。 高裁では遺族への賠償保証額も400万円から7700万円に増額される。また学校のいじめ事件の時と同じようにアンケート調査を実施する。それを海自が破棄したと偽っていました。その疑問を法廷で陳述した自衛官を懲戒処分にしようとした。この処分は結局見送りになりました。当然です。
 今日の報道では同じように上司のいじめ・暴行で隊員が自殺しました。先の事件で海自が謝罪したのは5月です。今回は1月にあったのに、昨日のこの事件の発表です。海自はいじめに対して黙認して大事なこととは認識していないのでしょう。
 

 工藤俊作は駆逐艦雷の艦長に着任すると同時に、本日より本官は私的制裁を禁止する。特に鉄拳制裁は厳禁すると発言する。また工藤は兵の失敗はやる気があってのことなら決して叱るなと言っていた。それで4000m先の潜望鏡を識別できる兵が続々誕生する。艦内の士気も向上して成果もでるのです。
 現在の自衛隊ではこの伝統を受け継いでいないのでしょう。
 防衛大学では8月7日に上級生のいじめに対する告発が起きています。工藤俊作を海軍兵学校で教育した校長の鈴木貫太郎は従来の教育方針を大改革した。
 1.鉄拳制裁の禁止
 2.歴史及び哲学教育の強化
 3.試験成績公表禁止・出世競争意識の防止

 自衛隊の現役艦長・連隊長は即座にいじめの禁止を部下に命令すべきです。戦前のあの旧軍でもできたのですから。軍の命令組織はそういうものです。

 防大では鈴木貫太郎の教育方針を掲げるべき、軍人であるまえにジェントルマンであるべきです。
神戸震災の折に出動が遅れて、号泣議員のようにテレビで泣いてみせた司令官がおりました。防大の教育が何が大事かをプリミテイブに考える教育でなく、ひたすら理数的な成果の追及に陥る教育のせいではないかと思わせます。工藤俊作は今は現れませんね。

 仮性敵国と思われる国では、経済の拡大と伴に軍備は質・量とも上回っています。だが装備品を横流したり、階級を上げるのにワイロが横行しています。防大の小さな固まった枠から外れた生徒をイジメで追い出したりせずに、あらゆる能力を取り込んで柔軟な組織をつくらないかぎり敵に太刀打ちできないでしょう。志も徳も品性も上回らなければなりません。
 集団的自衛権の問題云々よりこちらの問題が先です。
将来に徴兵の問題が起きてもこれの解決がより大きな問題となります。

  
      2014-9-2

  追補  
 
 防大生が保険会社から医療費を詐欺した事件で2日に18人が490万円不正受給したと防衛省が発表した。またOBの現役士官4人が懲戒免職された。
 防大教育を見直す機会がきているのではないでしょうか?防大生は普通の大学生ではありません。給与も支給されて健康保険・年金も加入しています。それでも2割近くの学生が自衛隊に入隊していません。学費や寮費の免除程度におさえる必要があるとは思います。  普通の大学に近いものにして、一般大学卒の幹部候補生制度があるので、その課程での統合教育制度にしたらどうでしょう? 昇進も防大卒が極端に優遇されていると聞きます。幼年学校重視の昔を思い出します。旧軍の復活ではなく本当の新しい自衛隊であってほしい気持ちです。歴史の節目に来ているようで、国民の期待でなく官僚や政治家のために外地で戦闘する羽目になるかもしれませんね。棺桶に片足踏み込んでいる、イザというときに何も役立たない老人のたわごとです。


     2014-9-3

追補2    

 アフガニスタンで起きた中国系米軍兵士がいじめ自殺した事件では直属の上官も起訴されました。確かに小隊長レベルなら、いじめに加わらないまでもそれを把握していないような隊長では部下の掌握不足な将校でしょう。下級将校にとどまらずに艦長や連隊長レベルにもおとがめがあれば変わっていくかもしれません。

    2014-11-10


軍の規律維持
 http://hayame2.sakura.ne.jp/details1016.html#規律維持
 アメリカの脱走兵の処遇の問題
 http://hayame2.sakura.ne.jp/details1016.html#脱走兵
 軍法会議
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posted by 速魚 at 17:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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