2014年12月21日

ガリポリの戦いとトルコ近代化



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  ケマル・アタチュルク 1881-1938


第1次世界大戦の時にはオスマン帝国はドイツと伴に連合国と戦っていました。
英国のチャーチルは海軍大臣でイスタンブールの占領を目指して作戦を立てま
す。ガリポリに上陸後オスマンの首都を陥落させ、黒海との通航の自由を確保し
て味方のロシアとの連絡を確保するのが作戦の目的でした。
 ガリポリ上陸作戦はケマル・アタチュルクの活躍で失敗に終わります。
近代の上陸作戦では待ち構えている敵の3-5倍の兵力を準備しなければ難し
いという教訓を残しました。
 オスマントルコは大戦に敗戦した。戦後にケマル・アタチュルクは救国の英雄
として祖国解放運動の指導者になりトルコ共和国を建国します。
 彼は今話題のイスラム国が自称しているカリフ制の廃止をする。神秘主義教団
を閉鎖したり宗教勢力を一掃して欧化政策を推進した。

 現大統領のエルドアンはイスラム原理主義を扇動した罪を問われて4年半の
実刑判決を受けた人である。先般の暴動騒ぎの原因は承知しませんが、ケマル
改革の修正に動いているように外からは見えます。イスラム国に対するトルコの
対応も明確にはいかないようです。ケマルは婦人の参政権を認めたりスカーフ
の着用を禁止しました。イスラム過激派ではノーベル賞の若い女性を銃撃したり、
アフリカで数百人の女高生を誘拐しています。イスラムの古い時代への回帰運
動が隆盛です。トルコがそちらの側に行ってしまうと、一信教どうしの大宗教戦争
が懸念されます。EUがトルコの加盟に迷っている時間は無いのかもしれません。
キリスト・イスラム・ユダヤ教は仏教・ヒンズー教と違い同じ穴のムジナです。
歴史的にも共有した時代があります。イスラムの近代化をトルコの発展で証明
して及ぼすもの以外の方法があるのでしょうか? 欧州とトルコの動きに今世紀
がかかっているように見えます、注目が必要です。大親日国のトルコとは遠すぎ
るので同盟を結んでも意味をなさないけれど、日本にできることはあるはずです。

       2014-12-21

   追補
 昨日の報道でオーストラリアとニュージーランドはこの日をアンザック記念日にしています。両国にとっては敗戦日なのですが、イギリス連邦からの独立の自覚の日ということで祭日・休日になっています。

   2015-4-26

近代の清算・ジハーデイスト
  http://hayame2.sakura.ne.jp/new1003059.html#近代の清算
  多民族国家・マレーシア
  http://hayame2.sakura.ne.jp/99_blank004.html#多民族マレーシア2
  ローマ亡き後の地中海世界
  http://hayame2.sakura.ne.jp/details1026.html
  皇帝フリードリッヒ2世と宗教・異端 
  http://hayame2.sakura.ne.jp/details1026.html#フリド2の宗教











posted by 速魚 at 00:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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