2015年06月01日

EU 労働市場の現実  

00002.gif ドキュメンタリー Race to the Bottom


   race to the bottom.jpg
  顔を隠しているのがアイルランド人材派遣会社社長 マイケル・オシレイ


 NHKのBSドキュメンタリーのデンマーク製作の底辺への競争を見ました。EUでは2002年の労働市場の域内解放により、それまで歴史を積み重ねて積み上げてきた労働問題が一気に破壊されてきています。 こんな問題がEUの統合の御旗で行われている現実なら、西欧の近代の歴史の清算と言われてもおかしくないでしょう。ネオナチが復活するはずです。大きな動乱が起きるのではと懸念いたします。

  日本での先ほど起きた派遣労働者の問題などこれに比べれば小さなことに思える程です。 
スウエーデンの公共工事で市が支払う時給7000円をドイツの建設会社が受けて下請けにスウエーデンの会社に4500円で出し、それが2次下請けにポーランドの会社に2000円で出してポーランド労働者には時給500円で支払われます。東電の除染下請けの時給もこれなら罪も軽いと思わせる程の搾取の状態です。 デンマークの地下鉄工事では200人のうち10人ほどがデンマーク人であとは東欧の労働者たちです。工事発注元の国の労働者は解雇されて低賃金の外国人派遣労働者に取って代わられています。 人材派遣企業は労務災害が起きれば帰国させて知らんぷり、労働災害も増えています。賃金すら未払いで放置、人材派遣会社は債務が増えたところで清算して消えてしまう。もう真面ではありません。
 こんなビジネスモデルが蔓延しています。EUの夢はいずこ?スカンジナ諸国の福祉はどこへ?

 TPPでこれと同じような労働市場の開放なんて言い出したらとんでもないと声を大きくしなければなりません。確かに賃金を支払う企業にとっては一挙に1/3や1/4の賃金になるのでホクホクでしょう。

 機会があったら一度このドキュメンタリーをご覧になるようおすすめいたいます。西欧の近代の清算がおきているような気がします。EUの分裂や統合の制度の大幅な見直しなど大きな変動が起きるのは必須でしょう。


 BSドキュメンタリー 5/21放送 5/29再放送がありました。

       2015-6-1


   ボートピープル救助と難民政策
   http://hayame2.sakura.ne.jp/details1037.html#ボートピープル
   外交人労働者の日本移入
   http://hayame2.sakura.ne.jp/details1020.html#外国人労働者
   ジョブ・空洞化・本国投資
   http://hayame2.sakura.ne.jp/details1020.html#本国投資




posted by 速魚 at 05:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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