2015年07月16日

徴兵制



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古くからある新しい税  再掲

 納税には金納・物納があります。労務提供による納税はすっかり忘れ去られたものになっています。古くは防人、明治になって徴兵などがありました。同じ敗戦国でもドイツの場合は、徴兵制度が存在します。現代日本ではそんなことを話題にあげようものなら、目をむかれて総スカンをくうのが関の山です。この復活を持ち出すのでは、ありません。でも日本の危うさは、もし日本のどこかが攻撃でもされるような事態になったとき、リメンバーパールハーバーではないですが、事前に何もタブー化して検討していなかったがゆえに、徴兵制に一気にいくのではないかと懸念しております。徴兵制に行く前には、軍法会議の問題、軍隊につきもののいじめの問題、軍隊と市民社会の問題など検討しておかねばならないことが多いです。

 バブル崩壊のあと金納では限界が見えて、限られた予算のなかでは、労役による負担を考えた方がよいと思います。それも世代間の公平な負担を前提とします。福祉施設の介護や先に述べた消防団的な郷土防衛隊構想の参加など、議論を尽くして、人生で半年くらいの労役負担が必要と思います。

                                 2013-7-10
   


  安保法案を議論するなかで、政府側の法案を合憲とする憲法学者は3人とも徴兵制を合憲としていることが判明しました。民主党の枝野幹事長が、集団的自衛権と同じように、憲法には明確に徴兵制は違憲と書かれていない。徴兵は苦役でなく名誉だと云えば憲法違反でなくなると警鐘しています。

 書き出しに2年前にアップした・古くからある新しい税・を再掲しています。この問題がヴィヴィットな議論になるとは爺爺も驚いています。 
 
  冷戦の時代ここで・西ドイツの予備役と冷戦の終結・に書いていますが、ドイツは徴兵制を施行して100万人の予備役を装備して、ソ連に対処しました。ドイツと同盟していたアメリカでも、今よりはもっと状況は良かったはずですが、それだけの兵員をドイツに配置することはできませんでした。ドイツは冷戦に勝利して現在は志願制になっています。

 日本も全面戦争の事態にならないかぎり根こそぎ動員の徴兵制にはならないと思いますが、選抜徴兵制の可能性は大いにありです。

 過去に日本は、徴兵制では失敗しています。壮絶な隊内での鉄拳制裁で秩序を維持していました。壮絶ないじめもありました。
 また旧軍には住民を守る意識が無く、轢き殺しても進軍せよ、住民を軍の盾につかったり、守ることを放棄して集団自殺に追い込みました。アメリカは沖縄戦で30万人の住民に対しての食料などの準備をしていたといいます。

 アメリカでは、戦争が始まると、大学で軍に志願する学生が多くてガランとしてきたり、映画プライベートライアンのように兄弟の最後の1人を助けよとの命令がでたり、戦艦大和が激戦で沈みかけている横で米の飛行艇が着水してパイロットを救助していたなど、民主主義の軍隊はかくも違うものです。物量だけで負けたのではありません。

 石破さんが徴兵制は合憲だと発言されたようですが、過去にも命令を聞かぬ兵には軍法会議で最高死刑の判決も辞さぬ発言をされています。ドイツでは軍法会議は必要ないと設置していません。過去を踏まえて民主主義の軍構築が望まれます。

 自衛隊や防衛大学ではイジメの問題がしばしば起こっています。事なかれの対処のようにも感じられますが、徴兵した兵としては大きな問題です。我が子女が兵舎でイジメにあうのですから。 民主主義の軍隊の徴兵は軍事官僚への監視役の機能を持つものです、それでなくては強くなりません。

 この問題はそれに関わる40歳以下の若い世代が真剣に考えておくことです。老生のような自分が徴兵されない安全な場所にいてその論議に加わる資格はありません。


        2015-7-16


  追補

  さだまさしさんの”戦友”
           
  ”戦友”という言葉を、この国は二度と作ってはいけない。だが、かつてあった”せめて自分が盾になろう”と思い込み、または思い込もうとして戦った青春の”こころ”を踏みにじることは許せない。僕が恋の歌を歌いながら、若い娘さんにチヤホヤされながら過ごしたそんな年頃を、彼らは命を賭けて戦って生きたのだ。

それが”マインドコントロールであった”と冷静に笑える人は、人の”こころ”の痛みなど理解できまい。
人はそれほど馬鹿ではない。あの当時だって、わかってなにかに騙されていた人や全てを理解した上で死んだ兵士もいるのだ。

戦後の最も恥ずべきは、そういう”理屈ではない、人のこころ”の痛みを認識できない社会にある。いまの理屈でもって平気で過去の理屈を笑う態度は、卑怯卑劣だと知るべきだ。だから過去に学べない時代になったのだ。

      「心の時代」サンマー出版刊より

     2015-11-2
 

   緊急提言  安保法案強行採決の前に
   http://hayame2.sakura.ne.jp/99_blank004.html#安全保障 強行採決前に
   自衛官と軍用犬の命
   http://hayame2.sakura.ne.jp/99_blank004.html#自衛官と軍用犬の命
   鈴木貫太郎
   http://hayame2.sakura.ne.jp/details1024.html#鈴木貫太郎
   自衛隊のいじめと工藤俊作
   http://hayame2.sakura.ne.jp/details1016.html#いじめと工藤俊作


posted by 速魚 at 05:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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