2015年10月12日

映画 ドローン オブ ウオー




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 NHKの番組・東京大空襲(10万人の死者)のインタビューで、ル・メイ将軍は戦争に勝たなければ自分は、戦争犯罪人であったろうと述べています。 戦後になって東京大空襲を指揮したその彼に対して、勲1等旭日大綬章を授与しました。属国とはいえ、そこまでしなくてもの思いです。昭和天皇は手渡しが慣例のこの勲章を手渡ししなかったといいます。

 都市爆撃中の爆撃機が撃墜されて、パラシュートで脱出した乗組員を憤激のあまり殺してしまった民間人は、戦後逮捕され戦犯で死刑になっています。 大量の民間人を殺した軍人も撃墜されると捕虜扱いになり、人道を理由に保護の対象になるという、負けたがゆえの矛盾が露呈しました。

 爆撃機のパイロットは、陸軍の兵士と違い直接目視の場で、命のやり取りをするわけではありません。しかし、この映画のドローン・無人攻撃偵察機になると、映画のように鮮明な画面で対象を確認して攻撃する時代になりました。従いこの映画で描かれた主人公のような苦悩が起きます。それにしても見えないドローンからの映像は映画では鮮明です。でも機密に属することだから解像度は映画では落としてあると思います。現在ではピンポイントで個人をねらうことはできませんが、狙撃銃みたいなもので攻撃できるなら、個人的な攻撃にもつかえそうです。武器の進歩は限りないです。
 
 戦前の我が軍部のように敵味方の民間人への考慮が極めて薄かったのに比べて、主人公のようにそれを配慮する時代になったのは、わずかな進歩ですけれど。

 米軍は戦争効率を上げる目的で、人的被害を避けるために、対テロ戦争ではなおさらドローンを多用するようになりました。 映画・レッド・バロンのような第1次大戦時の戦闘機どうしの戦いですと、騎士・武士の戦いで、紳士的な騎士道精神が発揮される郷愁とは程遠くなりました。 しかし忘れてならないのは、日本でもそうであったように、戦争・戦闘には攻撃する側とされる側の立場があります。映画ではパイロットの側だけ描かれていますが、相手の側を描かないと満足したものにはなりません。

 これから海外で戦う自衛隊は果たしてどのようなものになるのでしょうか? 戦前の軍隊の悪い場面を継承していないことを望みます。ドローン攻撃が被害が少なく効率がよいと自衛隊にも参加を要請されるのでしょうか? 見えない空は戦闘場所ではないと言い出すのではないかと心配です。


        2015-10-12

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posted by 速魚 at 06:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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