2016年05月18日

映画 殿、利息でござる



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    このポスタ−から受ける印象は、まんまと商人が大名にお金を貸して利息をいただいた、どぎついコメデイ映画にしか思えません。
 主演の阿部サダオさんはこのポスタ−では金色の寛永通宝をちょんまげに模して写っています。ますます間違ったイメ−ジを助長するでしょう。配給側の見せんがために意図して作ったものです。映画ではそのちょんまげをつけたシ−ンはもちろんありません。ミスリ−ドでしょう、主人公は必死でお金をあつめるために、この企画を成功させようと努力しています。

 藩(仙台)に千両(現在3億円)を貸してその利息の1割100両を得ます。そのお金で宿場町吉岡の苦役を助けるお話しです。さびれた宿場町の小商人らが私財をなげうちこの大金を貯めるのもたいへんですが、それをお上に借りてもらうのもまた難しいことでした。
また代官レベルの武士の賛同・協力を得なければできなかったでしょう。 江戸時代の人間に世のため・人のための精神があったゆえの出来事です。

 こんなことは例外的なことゆえに認められに過ぎないという人もいます。確かに多くの百姓が大名にお金を貸して利息をとる体制なんてありえません。徴税システムの破壊です。
 でも当時は為政者の大名といえども借りたおかねの利息を払う商業道徳が機能して、名前を伏せても世のため人のために行動する人がいて、そのことを尊重する気風がなければこの映画の行為はなかったでしょう。

 現在の為政者がセコく公金をごまかしている事件がマスコミをにぎわしています。それも前任者がお金の不正で辞めた後任者ですから、空いた口がふさがらないとはこのことでしょう。 ノブレスにはノブレスの責務があることを忘れないでほしいものです。


            2016-5-18


  メデイチ家のパトロネ−ジュ
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  江戸しぐさ
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  官僚の志
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posted by 速魚 at 06:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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