
本船乗りでしたが、瀬戸内の航行上での問題地は、関門海峡とこの来島海峡です。実際に在籍した船会社の6000トンの船が、退職後ですが、来島海峡で衝突して沈没しました。気をつけねばなりません。下記は来島海峡のポ−タルサイトで現在の視程や設置された航路標識一覧表、緊急情報などご覧になれます。
http://www6.kaiho.mlit.go.jp/kurushima/
現在のボ−トは20−30ノットで走行できますので、本船の来島海峡の航法に従い西水道や中水道を通行することは可能です。 ここではヨットで4−5ノットの速さで航行するケ−スを述べます。
本船の航法
順中逆西の航法といい、北流(南風)は中水道を航行、南流(北風)に西水道を航行。 船は元来右側通航が基本です。一般的な狭水路そのようになっています。だが例外的に南流時には左側通行になります。この航法の趣旨は西水道が屈曲しているので、逆潮で舵が効きやすいのでそこを航行させようというものでしょう。潮流の現況は信号所にSとかNとか電光表示されます。

下記は 順中逆西の航法の説明サイト
http://www6.kaiho.mlit.go.jp/kurushima/succor/guide/index.html
ヨットの航法
大きいときには10ノットの潮流がある来島では転流時の潮どまりのときに通狭することになります。潮汐表ないしサイトでその時間を確認しておきます。
今回今治海の駅に停泊して、そこから来島海峡までは4マイルの距離ゆえに、転流時の1時間前に出港して来島にむかう。潮流信号所の電工表示で潮流を確認しながら、西水道にかかる四国側に一番近い橋を通過。ポ−ト・左に転針して小島と来島の間の水路を航行して抜ける、このように航行しました。上蒲刈島にある広島県民の浜にある海の駅でその日は停泊しました。
ヨットでは本船の使う水道は避けたいので、先の西航と違って東航して関西に向かう場合は大島寄りにある東水道を夜間に通ったことがあります。ここは500トンくらいの内航船も利用しますので、それに対する注意も必要です。この東航の場合は航路に沿って走航して来島に向かうのに航路横断がないのが取り柄でしょう。
転流時は本船が西か中のどちらへ行くのか見当がつきませんので、他船の動向に注意する必要があります。

今治海の駅 ここを1時間まえに出る

来島海峡大橋 前方の船首12時方向の島が小島

2016-11-4
来島海峡の海難事故
http://hayame.net/custom14.html#spb-bookmark-746
タグ:来島海峡
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