2017年02月13日
夜勤と勤務間インターバル規制 追補2
最近入院したこともあり、看護師さんの夜勤も実際目にしました。
元船乗り稼業でしたので、当直業務を経験しています。船では
航海士と甲板手では勤務時間が違います。航海士は職位により
当直時間が固定した昼夜4時間合計8時間勤務です。
通常 外航航海士当直時間
2400-0400 ,1200-1600 2等航海士
0400-0800 , 1600-2000 1等航海士・朝夕の星の天測
0800-1200 , 2000-2400 3等航海士・正中の太陽の天測
甲板手の場合は会社や航路により独自にローテーションを
決めています。昼夜の4時間ずつの勤務は航海士と変わりま
せんが、0-4,4-8,8-12の時間帯(1日2回)は手当の均一をは
かるために1週間で交代や1か月で交代するなど船独自で決
めています。外航は航海が長いため1か月交代が多いです。
内航は1週間交代をしているようです。
どちらも体験しましたが、人間には本来備えている動物として
の生活のリズムがあり、内航での1週間ごとの交代は寝る時間
が毎週異なりそれをを保てなくて、若くても蓄積疲労がたまりキツ
かったです。
看護師さんも内航よりさらに過酷で毎日の勤務時間が変わっ
て大変だと思いました。これも時間外手当や夜間手当が勤務時
間に偏らない配慮だと思われます。体験上で病院も1か月固定勤
務時間を採用すれば、人間的なリズムを保てて楽になるのではと
思います。
勤務間インターバル規制は欧州では採用されていて、24時間
につき最低連続11時間の休息時間を義務化する規制です。過
労死を防ぐにはサービス残業や時間外割増率の引き上げが問題
とされてきましたが、まずこれの採用が最初で効果的に防ぐもの
となるでしょう。日本では通勤時間が欧米より長いのですから、
日本でこそ必要です。安倍さんは時間外手当に成果を言い出し
てまずは風穴を開けようとしています。小泉さんが派遣の規制を
外したら4割の労働者に迫るものになりました。ブラック企業も
そんな風潮で出現です。最大の問題の過労死を防ぐにはこれが
優先されるべきです。安倍さんがまさに決めようとしている、
1000万円以上のサラリーマンの時間外手当廃止によって
おこることは、正価を評価されて給与が上がることではなく、
過労死の増大でしょう。このインターバル規制を先にやるべきです。
2014-6-4
追補
KDDIが7月より、11時間の勤務間インターバル制度の導入をすすめ
ています。管理職でない人に適用とのことです。良く知れ渡って日本でも
普及してほしいものです。
2015-7-25
追補 2
完全土日に休める週休2日のところ少ないなかで、残業規制を決めようとしているプランは毎日12時間労働で20日勤務日に4時間残業でト−タル80時間の残業規制を法定化しようとしています。 過労死を防ぐためという最も生存に必要な要求のためであるということのようです。
そのためなら看護婦さんが下記の記事のように反論しているように、交代夜勤勤務の改善が先にくるものです。現状の病院の勤務体制は民間独自で決めていることなので、体のバランス・リズムをくずさない勤務シフトに自ら変更できると思います。今までの慣習にとらわれることはないでしょう。 残業規制をするならインタ−バル規制も同時にもうけるべきでしょう。
「月60時間」は看護師の過労死ライン?! 産経新聞より
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170212-00000504-san-soci
岩手の看護師求人サイトによる混在シフトについて
http://www.voxinternet.org/Jobopenings/nightshift.html
2017-2-13
ロ-リングフォーテイ対策 今こそ必要
http://hayame2.sakura.ne.jp/details1020.html#ローリング
EU労働市場の現実
http://hayame2.sakura.ne.jp/details1020.html#EU 下請け
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