
ボストンマラソンで発生した爆破テロ事件の映画を見てきました。 パトリオット・デイという愛国者の日という祝日にそれが起き、犯人は奇跡的に102時間で逮捕されたことをドキュメンタリ−風に描いた映画です。この映画では捜査の過程が克明に描かれる。大きな古い倉庫を捜査本部にして、そこへ街路を描き、証拠品を並べるようなことをしています。
日本の効率の悪い警察能力ではとても期待できません。数をこなさなければ捜査能力は向上しませんが、日本にそれだけの場数がないのが幸せと思うしかないのでしょう。 地道な捜査については、日本が得意なようで、それで先日に半世紀ぶりに公安が革マルの容疑者を逮捕しました。
イギリスやフランスで相次ぐ事件が起きています。このことはシリアでのイスラム国の本丸・ラッカがイラク軍やクルド軍により落城が近い影響が大きいせいでしょう。
ヨーロッパでの最近の事件は車やナイフのものも増えています。銃や爆発を伴う事件でなければ不本意ながらよしとしなければならないと思います。イスラムの問題は赤の問題を解決するのに20世紀を要したように、今世紀一杯かかって解決するような困難な大きな問題です。まだ根本のことが何であるのかも分かっていないし、理解できても、その解決の方法論が百出して混迷するでしょう。おまけに宗教のことならなおさらです。
来週にも日本で共謀罪が成立しそうです。 最近の事件の容疑者は、この映画でもそうでしたがマ−クされていた人たちです。諜報能力のすぐれた英・米でも難しい問題になっている。 悪とは言え、ナイフを振り回すような事件では、誰もが行えるので防ぎようがないでしょう。時間を要する問題でもあり、物事をゼロにすることはできません。それを追求するには莫大なコストがかかります。小さい事件は庶民には関心は持っても大騒ぎしないことも必要です。 我々は負けませんと表明し、淡々と日常を普段どおりに行うしかないでしょう。 マスコミも過剰にとりあげないことです。まだ言われていませんが、そうでなければ、事前にマ−クした人の予防拘禁の必要が求められるでしょう。共謀罪の次は予防拘禁法に進むことしかなくなります。
しかし、この映画で解決に導いた大きなものは監視カメラの映像分析です。テレビで名前の忘れた番組で、偶然に見ましたが、ちょうどボストン事件での犯人が映像分析ソフトで不審者と赤マ−クされていました。それが使用されたわけではありません。日本では得意のセンサ−技術とソフトで先進をいっています。その利用を含めて、防犯カメラの街角へ設置を、庶民は受け入れるしかないように思います。
こんな危険なキ−ワ−ドがちりばめられている文章が収集されて趣旨に反してマ−クされて、予防拘禁されるような社会は御免です。
2017-6-13