2019年09月02日

真珠湾攻撃総隊長の回想  その2


   淵田美津雄自叙伝による



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  憲法制定と再軍備

 占領軍最高司令官として在職中の中期以後、マッカ−サが書いていた回想録の裏付けとなる日本側資料を、私・淵田が蒐集提供していたので、東京でも3度ばかり食事によばれたことがあった。このたびは、ニュ−ヨ−クで招かれた。アストリアホテルのビル中層階のフロアを占有するアパ−トに住んでいた。皇室からいただいた菊の御紋入り什器が飾ってあった。再会して驚いたのは、見違えるほど、老いぼれたとの感じであった。以下食事中に彼が私に語った。

 「占領軍最高司令官としてやったことは、すべてがよかったとは思っていない。恨まれていることもあろう。が、日本をよくしたい気持ち念頭において、ワシントンを振り返りつつ占領政策の遂行にあたった。

 日本憲法に戦争放棄条項を付加させたことは、今にして考えれば、時期尚早であった。当時自分は、原子爆弾の出現によって、将来の戦争は勝敗がつかないだろうと考えた。まったく人類の破滅でしかない。そのような見地から、世界は戦争放棄の段階に近ずきつつあるとの感を抱いていた。  日本を軍事的に無力化する連合国の方針もあったし、また日本をして率先、世界に戦争放棄の範を垂れさせようとの意図もあった。

 ところがその後の世界の客観情勢は戦争放棄どころか、力に対するには力のバランスで、やっと平和を保っている。かくて日本も自衛力が必要だと云う風に、自分は再考を余儀なくせしめられたのであった。」 以上が、日本占領の最高司令官を解職せしめられて、丸腰になった往年のマッカ−サ−元帥の述懐であった。(淵田美津雄自叙伝)

 また、マッカ−サ−は議会の証言でも日本の開戦は自衛のためであると言っています。

 最近は北朝鮮が原爆とミサイルを持ち、韓国とも対立が深まっている。 南北統一して日本に立ち向かおうと言明している韓国の文大統領が存在する。 中国はミサイルの照準を日本に合わせて、尖閣と沖縄をうかがっている現状です。 アメリカは内向きになってきてというより、力の限界で衰微してきたというのが本当でしょう。

 日本は自主憲法を作成し、自力の国防を持ち、それでもってアメリカと同盟する新しいバ−ジョンが必要です。トランプならそれができそうな状況です。今までのアメリカのエスタブリシュメントは日本の自主独立を望んでいませんでした。遅きに失したということにならねばよいのですが。



   2019-9-2


  真珠湾攻撃総隊長の回想 1-6



posted by 速魚 at 08:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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