2020年02月12日

誰が第2次世界大戦を起こしたのか  渡辺惣樹



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   草思社刊



 アメリカ大統領任期1921-1928であったハ−バ−ト・フ−バ−が書いた「裏切られた自由」の翻訳者渡辺惣樹さんが書いたそれの入門書を読む。 原書を読めると良いのだが、フ−バ−のこの翻訳されたものは高価な本であり小生には買えそうもない。田舎住まいゆえか地方の図書館では捜しても見つからず。

 ルーズベルトがニュ−デイ−ル政策で大恐慌を克服し、第2次世界大戦を勝利に導き、ファシズムの脅威より世界を救ったと戦後教育で学んできた。(アポロジスト・釈明史観というらしい) 今では、ニュ−デイ−ル政策は大恐慌を救えなかった,結局、戦争の開始でしかそれを解決できなかったと云われている。



 下図 GNPと失業率・失業者

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 菊池英博お「金融大恐慌と金融システム」による数字


 戦後になって見てみると米国はファシズムを確かに打倒したけれども、一方でソ連と中国の共産主義を大きく成長させただけに終わってしまった。 第2次世界大戦はポ−ランド救済ということで始まる。ポ−ランドは独ソで山分けされたのである。ポーランドに対して独ソは共同責任のはずだが、ソ連を責めた話はどうなったのであろうか。大戦が終わってみれば、ソ連のひとり勝ちでポ−ランドはソ連圏内の国である。

 ル−ズベルトが日本に対日強硬外交・経済封鎖をすることで、真珠湾攻撃へ追い込む。 80%余りの反対で欧州への参戦を拒んできた世論を日本の卑怯に見える米国への攻撃で米国民を開戦へと変質させた。ル−ズベルトの思惑と行動により彼の秘めた参戦の望みがかなう。

 独ソがお互いに削りあって戦っていたのを、莫大なレンドリ−スでソ連を助けなければ独ソとも一層の自滅の状況での膠着から仲介の労を取ることを米国はできたであろう。(高みの見物) 日本にとってはルーズベルト策謀が無ければ、負けるとわかっている戦いに暴発しなくて済む可能性があった。 300万人の戦争死者を日本は出さず。アメリカンボ−イも多く死なせなかったであろう。

 フ−バ−には真珠湾攻撃の報が伝わったときには、その時にはまだ分かっていなかったのであるけれど、ル−ズベルト政権が日本に対して何かやらかしたな、と感じたのである。
フ-バ−は冷静で友人に、日本に何をしたのか資料を集めたいと手紙を書いた。ハルノ−トの存在も詳らかではなかった時期である。彼が「裏切られた自由」を後に書くことになった。

 フ−バ−は大恐慌時にそれを防ぐ政策に失敗した政治家として知られている。(余談だが、それに唯一成功したのは日本の高橋是清であった。ル−ズベルトは虚構である。)フーバ−は身の上からもアメリカンドリ−ムの象徴のような人物である。孤児から一代で裕福になり大統領までになった。 第1次大戦の折には欧州に取り残された米国人の帰国に貢献し、イギリスの海上封鎖により飢えに苦しんだベルギ−人も援助している。第2次大戦後にはモ−ゲンソ−プランでドイツ人が900万人飢えて死んだといわれるが、マ−シャルプランに切り替えて日本もドイツも復興援助された。 小生もまずい脱脂粉乳を給食で飲んだ記憶がある。
 




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  ハ−バ−ド・フ−バ−・Herbert Clark Hoover 1874-1964

  フ−バ−略歴

1874 クエ−カ−教徒の一家に生まれる。幼くして両親を亡くす。オクラホマの伯父に引き取られてインデイアンのオサゲ族の学校に学ぶ。
1885 オレゴンの伯父が引き取りジョ−ジ・フォックス大学に清掃をすることで授業料免除で学ぶ。
1891 スタンフォ−ド大学の鉱山学部に学ぶ。
1893 恐慌
1895 卒業 失業率11-13% 坑内の鉱石運び出し作業日給2ドルを得る
1897  豪州の鉱山技師月給600ドルで働く
1899 ルイ−ズと結婚 中国で主任技師年2万ドルで働く
1900 義和団事件 バリケ−ドの建設に貢献
1902 BMC社の経営陣に参画 ロンドンに移る
1908 独立、鉱山コンサルタント業
1914 この年までにビルマで生涯の財を成す。第1次世界大戦勃発
   ベルギー救援委員会を設立し休戦までの4年間デ500マントンの食糧を送る
1920 ハ−デイング大統領の下で商務長官
1928 28代大統領になる。 
1929 ニュ−ヨ−ク株式市場大暴落 世界恐慌 
1932 大統領選に敗れてル−ズベルトが大統領になる


   2020-2-12

  船中発策  軍事・安全保障



posted by 速魚 at 09:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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