2013年06月29日

海上自衛隊と航海科の充実 その1


 ”あたご”と漁船の衝突事件で自衛隊の当直航海士が無罪となりました。以前にも、”くらま”の下関海峡で衝突炎上、潜水艦”なだしお”の遊漁船との衝突などが思い出されます。船乗り稼業から離れて25年ほど経ちますので、現状には疎いのかもしれません。小生の時代には無かったGPSや衝突予防装置を、今では設置しています。自衛隊には海の法律は適用されなくて、航海士の免状がなくても当直の責任者になれます。民間船にある航法記憶装置も”あたご”にはなく、どういう針路で航行したのかの記録がなく、この裁判に確たる証拠として利用できませんでした。
 水産に関した学校に在籍したことがあります。漁船に乗ることもなく、商船の世界ですごしました。漁船の世界から商船に来た人は、やはり本業は魚とりですので、航法は漁場へ行くためだけ補助的手段になるためでしょう。正直に言えば、漁船から商船の航海士になるのに、慣れるまで時間を要するのが実情です。 自衛艦でも同じですね、戦闘するのがメインですから。
事故が起きた時の、社会的な問題の大きさを考えると、より航海科の充実が必要です。 
 そのために、

1.当直士官3名に海技免状を所有させる
2..航海科の経験のある下士官に免状をとらせて当直責任士官に任用する
3.商船の航海士を中途採用する、これが即効性があります。

 こんなことが考えられます。例え優秀といえども、防大出の士官で砲術得意で航海に未熟な人を、士官だからということで、当直責任士官に使うのは事故のもとですね。言い過ぎですが、普通自動車免許でレースに出る人はいませんね。商船では船舶が輻輳していない昼は航海士一人で当直していて、夜間は航海士と甲板手と2人で当直が現状です。しかし自衛艦は当直士官と操舵手以外に左右と後方に計3人を見張り員として5人で当直配置しているようです。自衛艦本船と違いは容易に直ちに期間停止や減速が行えます。それでも事故を起こします。責任当直航海士の技量向上が必要です。

     2013-6-29


  その2へ  その3へ
  http://hayame2.sakura.ne.jp/details1037.html#航海科の充実その2
  http://hayame2.sakura.ne.jp/details1037.html#おおすみ報告 その3
  自衛艦おおすみと遊漁船の衝突 1,2,3
  http://hayame2.sakura.ne.jp/details1037.html#おおすみと衝突
  http://hayame2.sakura.ne.jp/details1037.html#おおすみと遊漁船の衝突2
  http://hayame2.sakura.ne.jp/details1037.html#おおすみ報告 その3






posted by 速魚 at 09:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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