2013年08月18日

海上衝突予防法と漁船


   海上衝突予防法は昭和52年に全部改正されました。これは国際条約の規定に準拠して定められました。
その第9条に狭い水道についての航法の条文があります。その第3項では”航行中の船舶は狭い水道等において漁労に従事している船舶の針路を避けなければならない”とあります。こちらが元の準拠している英文では下記の3項です。
Narrow channels
・A vessel proceeding along a narrow channel must keep to starboard.
・Small vessels or sailing vessels must not impede (larger) vessels which can navigate only within a narrow channel.
・Ships must not cross a channel if to do so would impede another vessel   which  can navigate only within that channel
 注)impede を妨げる,邪魔する
 英文の2項では”小型船又は帆船は狭い水道のみを航行する大型船の航行を妨げるるな”と小生のつたない英語力で読み取れます。日本の法令は国際条約の趣旨に反して意図的に改正しています。
日本に航行してきた外国船はもちろん英文の法令に則り航行します。幸いこれに関連した漁船との衝突事故の話は聞き知りません。なぜこうした条文の変更をしたのでしょう。水産業界は今でも大日本水産会と称しています。この大という字は戦後も生き残った稀有な例ですね。当時の運輸省のお役人は業界の圧力に負けてこのような事故を誘発するような条文を制定しました。今度改正するときには直しましょう。


      2013-8-18


    本船の常識 小型船の衝突を避けるために
    http://hayame2.sakura.ne.jp/details1037.html#本船常識
    VHFの小型船普及と事故防止
    http://hayame2.sakura.ne.jp/details1037.html#VHF
    船員の常務 その3
    http://hayame2.sakura.ne.jp/details1037.html#ふたば事故



    

posted by 速魚 at 10:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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