2013年10月25日

地中海孤島めぐり8

  イビザ島 サン・ミゲル村
       スペインで最も美しい村
 

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   ヨットクルージング関係は  http://gby.sblo.jp/ 左記専用サイトまで 

 イビサ本島を孤島めぐりで取り上げるのは、どうにもタイトルにふさわしくないし、第一紙面が狭過ぎる。このことを承知の上でイビザをしかも内陸にある村サン・ミゲルを語る。   ... 1行不明
...あれから二〇年も経ったことだろうか。この平地の少い島は常に飢えていた。「食」を求めて、島民は南米へ、スペイン本土へと流れて行った。イビサの孤島時代のことである。週一便の定期船が生活に必要最少限のものと手紙を運んで来る以外に、外界とのつながりはなかった。
 逆に、イピサに流れ込んで来た一団があった。第二次世界大戦後ナチスが数十人、フランコの黙認という庇護(ひご)を受けて住み着いた。 その後50年代から60年代にかけて、ヒッピーたちがイビザに理想郷を見て。イビセンコと同じ自給自足近い生活を始めた。
一体このイビサ人・イビセンコは自分自身の生活様式に対して非常に保守的だが排他的ではなく、客を迎えてもてなすことが好きで、従って上手である。ナチスもヒッピーも同じように受け入れ、現在のように膨大な数の観光客が押し寄せるようになっても自分たちの生活を変えようとしない。隣りにブール、テニスコート付きの豪邸が建ち、イビサファツションに身を固めた外国人が高級車を乗り付け、彼らがマリファナ、ヘロインのらんちきパーティーに明け暮れしていても、イビセンコは二〇〇〜三〇〇年前に建てられた電気も水道もない家に住み、麦ワラ帽子をかぷり、祖父母と同じ格好で野良仕事に精を出している。
 イビサの農家は、食と住に関して、未だにほぼ完べきな自給自足生活をしている。自分の畑でとれた麦を粉にひき、何世代もその家に伝わる得体の知れないイーストを混ぜ、小型のイーグルのような石のオーブンでバンを焼く。これを灰を払い落して薄めに切って食べると、歯ごたえがあり、こうばしさとかすかな酸味が口内に広がる。各々の家で微妙に風味が異なる。
 壮麓な構築物を建てる財力はこの為になかったし、豪農も現れなかった。島にある建物といえば、村々のちっぽけな教会と古い農家である。サン・ラファエル、サン・アントニオ、サンタ・エウラリアの教会はそれぞれに美しく、つつましやかに島の情景を作り出す。
そして農家であるが、いずれも初めて建てられた年月がはっきりしない程古く、不ぞろいの石を根気よく積み上げて粘土で固め、その上へ石灰を塗りたくる。建増しを繰り返しているので、部屋割りは複雑になって来る。何代にもわたって白石灰を塗り込んでいるので家全体が柔らかい曲線で覆われ、石造りの家に見られがちな直線的冷たさはどこにもない。天井の梁(はり)には、鉄のように硬くて、しかもサビないサピーナと呼ばれる木を使っている。屋根はかすかに傾斜した平屋根で、水抜きのパイプが地下の水槽でつながっている。屋根で集めた雨水を飲料水として使用するためのもので、シスチルナと呼ばれる。水の少い地方にごく一般的に‥見られるやり方である。家の中は時い。六〇センチから一メートルはあろうかと思われる璧が外界の著さを遮断し、冬場の湿気を防ぐ。
 イビサの古い農家を特徴付けているのは、安から数歩離れて位置するバン焼き窯である。まるで若い女性の乳房のように半球形が柔らかく天を突く。
未だに失われていない生活        (1行文字がかすれて不明です)                         
中心に小ぢんまりとした教会があるだけのこの村が、スペインで最も美しい村のひとつとしてアメリカのリ−ダーズ・ダイジェスト社に選ばれ、紹介された。イピサの港から21キロぱかり北にあるサン.ミゲルである。建築家や設計士がいたわけでなし、百姓が自らの必要に従って自らの手で石を棲んだ家々が、宇宙的な感覚をふんだんに持っているのは当然のことかもしれない。
  サン・テグジュペリが育ったように、砂漠が美しいのはオアシスがあるからだとすれば、イビサの農家の美しさは、その家に未だにカステイジャーノを話すことのできない、イビセンコ (イビサ語)しか分らない老婆が昔と同じように生括しているからだといえる。この美しさは、実際に機能することをやめたときには、崩れ去る性質のものなのだ。
 毎週木曜日に、このサン・ミゲルで民族舞踊のショーが開かれる。あでやかな海岸にばかり集る繊光客を少しでも村に呼ばうという村人の発案だろうか、、ショーと呼ぶにはあまりにも素朴な見世物を披露している。単網なリズムに合せて、男が跳び回りながら足を前に上げ、女は自分の持つ金銀すべてを身に付け、指にも通常二四個の金の指輪を飾り、チョコチョコ歩くだけの求婚の踊りである
 イビサ出身の詩人マリア−ノ・ビジャンゴメスはサン・ミゲルをこううたう。
 白熱の太陽に小さな休止、
 静かさと緑と青は
 喜びにも似て、
 サンミゲルでは
 静止した静寂と
 大地への瞑想がある。

    2013-10-24

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posted by 速魚 at 10:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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