2014年01月01日

本当の初夢 爺爺の


 ぐっすりとした熟睡感を感じて朝5時に目を覚ます。70歳の老人だけに神様がくれた長い1日の始まり。ここは馬毛島だ、政府がリゾートアイランド介護特区法により、できたばかりの高層介護マンションの1室です。所有権のない終身利用権がついて60平方1LDKで300万です。国内の建築基準法などは適用されません。従い安全で安価のみを追求した建物が建ちます。種子島の隣島でさすがに2月でも南国の島で温かい。介護付き管理費は3万円で国民年金6万円でまかなえます。70歳以上が入居条件になりますが、80歳以上や食事をつくることが困難な人には夫婦で3万円で食事が提供されます。
 6時になると朝のバロックの放送で、同じく年老いたけれど健在な皆川達夫さんや服部幸三さんのお話を楽しみにしています。それまで近くのマリーナまで散歩にいってきます。
 この島には海外のLC航空が利用できる空港があります。特区ゆえに海外の医者や看護婦がここで働いています。この島で働くにはビザなしです。おまけに免税で品物が購入できます。物価は安いです。売上税が導入され10%の税金はかかります。でも財政の均衡がとれ財政破たんでハイパーインフレの危機は脱しました。家族も格安の旅費で親の訪問ができます。私は慣れ親しんだ愛艇速魚をこのマリーナに廻航して入島しました。年間1フィート5千円の費用でここに置けます。台風対策も万全な安心マリーナです。
 まだ食事は自分で作れるので、散歩より帰って簡単な朝食をとりました。昼には看護師さんが毎日訪問があります。様子確認です。このマンションの棟には看護センターと介護室があります。看護長は日本人のベテランがいます。スタッフは外国人です。介護が必要になると介護コーナーの部屋に移ることになります。
 元気な老人にはボランテイアがたくさん用意されています。好みにより参加することになります。通訳・警察補助・消防補助・保育補助・防衛補助などいろいろです。シングルマザーの子育てのための支援施設もあります。お母さんは介護職員として働き、子供は保育所で老人ボランテイアがお世話します。
 この島は東シナ海の一つ角ですので、戦略的には重要な位置です。私は海岸防衛の対艦ミサイルを扱う老人隊に入っています。平時は農業に使うトラクタでロケットランチャーを決められた場所に持っていき、訓練どうりにボタンを押して撃ったらオシマイの老人でもできる部隊です。平時にはそれは警察署に保管されています。
 午後はボランテイアや趣味の時間ですごします。隣人たちと引っ越し祝いを兼ねてヨットをだして魚釣りをして、収穫でパーテイをする予定です。夕食だけは普通に食べます。老人なのでそれで満足です。そのあと温泉センターに行って入浴です。温泉プールやジムも併設されています。もちろん無料です。夜はパソコンでユチューブを使って音楽を楽しみます。10-11時ごろには就寝となります。
 明日は子供たちがやってきます。子供ができなかったので、50の時に小学2年の長女と幼稚園の次女の里親として生活してきました。育てるなかで愛情確認動作で苦労した時期もありましたが、今は2人ともかわいくてしょうがありません。でも大学を出て結婚した長女と高校生の生意気盛りな次女です。長女は国立の専属高校に進学し無試験で国立大学に入学です。試験の勉強がなかったせいか、デカンショ時代の時期らしく、やたらと形而上学的な議論を親にぶつけてくるので困った時期がありました。大学では歴史学を学びオーバードクターになり、同じ境遇の気のいい男と結婚して貧乏共稼ぎで孫ひとりです。国の共稼ぎ支援制度が充実して2にんで500万の年収ですが、心配ないようです。次女は幼稚園が絶対音感を育てる教育を受けたせいか、音に厳しいところがあり、音楽科高校に進学してチェンバロを専攻しました。しかしチョット腱鞘炎で指が痛いらしく、悩んでいました。その時期と大学受験が重なり急遽声楽科を受験しました。彼女の声は、普通の会話ではそうでもないのですが、歌っているところを耳にすると、きれいなソプラノの声です。学校の成果として、こんどカッチーニのアベマリアを歌ってくれとせがむつもりです。演奏家になれなくても、音楽で食べていければいいかなと思います。毎年ローザンヌのバレーコンテストのような音楽コンテストがあり、そこで入賞すると、留学滞在費の支給があり留学できます。親の欲目かアムステルダム音楽院で古楽を学んでくれればなんて思っています。親が音痴なので、自分の血が入っていればありえない話ですが。小学校の先生が早めに子供の才能を見つけて報告してくれる制度ができて、音楽の方にすすんだら良いとアドバイスを受けました。
 年になって親になったので、教育費の心配はありますが、奨学金の制度があり1割に入れば授業料と生活費、3割だと授業料無料の制度があり、助かります。前の自宅で娘夫婦は生活しています。連れ合いは趣味の園芸や菜園に毎日通い、好きなスケッチをしたり、ミシン掛けで何かつくったり、刺繍したりしています。
 このリゾート介護コミュニテイでは外国人労働者にもこの島の代表を選ぶ選挙権があり、島に住んでいる住民の投票により選ばれた代表と議員により運営されます。免税で物価が安いところから、自宅の1部を貸すものが現れ、それを禁じる議論がコミュニテイ議会でされております。
 隣の棟には臓器移植センターが建設中です。住人で死後に献体するものには管理料が免除され、死ぬ間際の老人の臓器がどれだけ役立つかわかりませんが、移植待ちの人にはかすかな期待があります。隣の島に刑務所が新設されそこでは寝たきりの介護を希望する人には受刑者による介護がスタートするそうです。
 生活保護の人のためのシェルターハウスの建設を検討されています。3か月の間なら、いかなる理由でもそこでは食と住が提供されます。この島ではポットや空き缶のデポジット制度が採用されています。子供は少ないですが、子供のカンの持ち込みは禁止されています。5円の返金があります。そのせいでもないですが、とても島内はきれいな状態ですね。

........................ムッムム これは老人の初夢か? またもや鏡に醜い老人が見える。
 若い人もいい夢を見なければね。声をあげて自分たちの夢を実現しよう。

    2014-1-1

皆さま 新年あけましておめでとうございます。

 本年もよろしくお願いします。

                 速魚


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posted by 速魚 at 00:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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