2014年01月19日

VHFの小型船普及と事故防止


   
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 パナマ船籍の欧州コンテイナフィーダー船に乗り組んでいたことがあります。すべて乗組員は日本人でしたが、船主は米人でスーパーのオーナーです。当時流行っていた船に投資して運航を船会社にまかせるスタイルでした。
 独・デンマーク・スウエーデン・英国・オランダ・フランス・ベルギー・スペインを廻ってコンテナ船の独・オランダのメインポートに小口のコンテナーを集める船です。

 その海域は日本の海社会とは違う状況でした。 北海やドーバー海峡は本船やヨット・ボートが輻輳する海域です。おまけに夏は霧で視界不良、冬は北海の浅い海に強風が吹いて高波の生じる海域、北欧では港の凍結。厳しい海況ということです。
 日本の本船にはVHFは必ず設置されて、16チャンネルは常時オンで聴取しています。しかし衝突回避に利用しようとませんし、小型船には積んでいるケースはすくないでしょう。
 そこ欧州では衝突防止に他船との意思疎通に頻繁にVHFが使用されていました。 こちらもそれを学び、他船のに衝突回避動作をとるときには下手な英語でヘッデイングシップ ・ アイ オルターコース トウー スターボード(船首方向の他船・こちらは右に舵をとっている)等やっておりました。
 大きな本船が海に迷い他船に船位を教えてくれなんてのもありましたが。何せ夏場は霧の日が多く、海岸線が平坦な土地なので、レーダーに地形が写りにくいところがありましたから。

 日本でこれらの本船やボート・ヨットの安全運航に役立つものを阻むものが、電波法による規制です。レーダーにしろ国際VHFにしろ免許と開局の規制があります。船検などの規制とは縦割り行政で省も違います。
 輸入代行でお手伝いしたボートには日本製のGPS・レーダー・魚探が一体の機器が積んでありましたが、日本のメーカーはその機器の開局申請ができていないと電子チャートを販売してくれません。欧米では製品の箱の中にあるハガキを出せばそれで終わりです。何のための規制かをグローバルな視点からも考えて安全に寄与するものとして規制改革する必要があります。今回のおおすみの事故でも遊漁船とコンタクトがとれていれば防げたのではないこと思われます。


     2014-1-19



おおすみの衝突関連ページへ 
http://hayame2.sakura.ne.jp/details1037.html#おおすみ報告 その3
韓国フェリー沈没 疑問点
   http://hayame2.sakura.ne.jp/details1037.html#韓国フェリー
  本船の常識 小型船との衝突を避けるために
   http://hayame2.sakura.ne.jp/details1037.html#本船常識


     2014-1-19

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まだ 事故の原因追及の途上ですが、今までの常として、またボート・ヨットの規制が増えたり余計な備品の積み込みを要求されたりする懸念があります。
 ここでのVHFを規制緩和などで小型船に普及させることは、事故があっても1度としてその理由で緩和されたことがありません。欧米でVHF(双方向無線装置)が普及しているのは日本のように法令により強制されてではないです。VHFは20海里ほど電波が届いて使用でき、本船は常時聴取しているので、事故でも遭難でもマリーナとの通信にも役立ちます。実用的な有効性がボートなら全て積んでいる理由です。

     2014-1-20

posted by 速魚 at 10:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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