2014年02月14日

社会・時代が人材を作る     

 

  dandoro.png


  ヴェネツイア元首ダンドロの場合
                       
     

 維新の志士・人材は日露戦争まで続き、そのおかげで西欧諸国の植民地に
ならずに、日本は幸運でした。志士が死んでいき、秀才官僚に指導者が
移行しました。彼らの運営が失敗して、この前の大戦で明治以来の蓄積を掃き
出しご破算になりました。
 戦後は飢えの心配から始まり腹に入ればよいという時代から、今のグルメ
を話題にする社会になることができました。
  軍事秀才官僚はなくなりましたけれど、民事の官僚制は変革されずに温存
され、戦後そのまま維持されてきました。それでも1985年ごろまでは戦後復興の
締め付けがあり、緊張があったのでそこまでは結果を出すことがてきました。
維新と戦後復興は、日本の近代の時代と社会がなした教育的な影響でしょう。

 1000年に渡って存続し繁栄を極めて地中海の女王と言われて、わずか20
万人の人口と狭い島々の国土しかないヴェネツイアではどうでしよう。

 エンリコ・ダンドロはヴェネツイアの元首に1192年に選出されたときは70歳
くらいであったと言われています。それまで名門の御曹司であったけれど
楽々と過ごしていたのではありません。20代と30代は海外の通商に送りだ
される。商品をのせた持ち船の航海術を学び、かつ異教徒との交易を学ぶ。
いざ海戦となれば船を運用する戦闘術も学ばねばならない。また通商を行
うからには現地の事情・宗教・風俗習慣・文化・言語を学ぶ。40歳くらいで
陸に上がりだし、あらゆる分野の外交に駆り出されることになる。13世紀の
ヴェネツイアから外交が始まったと言われるくらいですから。 ヴェネツイア
は領事を派遣して外交・情報収集に従事させる。ダンドロはアレキサンドリ
ア・コンスタンチノープルの領事を歴任する。そして元首に選ばれるころに
はありとあらゆること経験する。 ダンドロは元首になり第4次十字軍に参戦
を決める。それをザーラ・コルフ・モドーネ・最大のコンスタンチノープル陥落
に利用して、ヴェネツイアのための海上高速航路を完成させて、その後の
ヴェネツイア発展に導いた。元首は常に戦闘の間は甲冑をつけて聖マルコ
旗のかたわらで旗艦の先頭に立ち続けた。

(塩野さんのヴェネツア・海の都の物語をお読みください。)

これがベネツイア1000年の維持につくした指導者を、社会・時代がなした
教育です。志は道徳教育を押し付けたところで育成できるものではありま
せん。時代・社会の後押しが必要です。

 日本はどうでしょう、少数の秀才を採用して、30歳には税務署長をさせるよ
うなバカ殿教育で育成していくキャリア教育をしています。いつまでたっても立
て直せないわけです。
 今回の民主党の議員候補者を見ていると、若いだけの人、社会人の経験
の乏しい人、女性だけの人、議員の地位が最終目標の人、風だけ頼りで自身
で切り開けない人などさまざまでしたが、やはり空振りに終わりました。
逆に悪化させましたね。

 日本でも時代・社会が要求するときは人材はでます。でも志が無く長期のビ
ジョンや新規のものが描けなくて、少し貯まったところで、ご破算にする人材
ではたまりません。
1000年に1度の地震もありました。災害で復興する遺伝子を受け継いでいる
庶民なので、為政者の暗愚なままでもそこそこできてしまいます。
戦略を立てられる・グランドデザインを描けるリーダーの育成システムを持ち
たいものです。

ヴィヴァルデイ ニシドミネ RV608 演奏 ホグウッド指揮  21分
   ヴェネツイアの映像をヴェネツイアの生んだ作曲家による曲で
   https://www.youtube.com/watch?v=o5NcY85Kdgg&index=27&list=RD2Amko575QCE


 
    2014-2-14


   公務員改革のページ
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   哲学と国際競争力
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posted by 速魚 at 17:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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