2014年03月04日

海難事故と水先人 


 欧州でコンテナフィーダー船に乗っていたことがあります。パナマ船籍でオーナーはアメリカ人で乗組員は全員日本人でした。船乗りの経験で事故らしい事故を初めて経験しました。人的な被害はありません。
 それはイギリスのフォークストンを出港するときに起きました。コンテナ船は風圧を受け易い構造です。その日は風が強く船尾にタグボートを1隻使用して、船首にはバウスラスターを使用してタグの引張りと伴に岸壁を離岸です。バウスラスターの能力より風圧で陸に押される力のほうが大きく、前方に着岸している船舶をこすりながら離岸しました。小生は3等航海士でしたのでエンジンとバウスラスターの操作を水先人の指示のもとしていました。 水先人が乗船しているときはその指揮のもとに操船が行われます。それでも最終責任は船長にあります。事故後、このときも水先人・パイロットは何事もなく下船していきました。そのままオランダに向かい入港して事情聴取の係官が来ました。もっと大きな事故になると裁判になって水先人の責任を問われることがあると思いますが。船乗りの認識では責任は船長にあると思っています。
 小生が経験した事故では、日本人のグローバル化に伴う問題があったように思います。船長は運航会社の経費削減のためタグの使用にプレシャーをかけられています。船長は最終責任者であるので、遠慮せずに船首にもタグボートを追加すれば事故は防げたでしょう。日本人船長と外人への対応が慣れていなかったということですね。
 水先法が改正されて27歳の水先人が関西で事故を起こし漁船乗組員に死傷者がでたといいます。そんなに若い水先人がいたのかと驚きです。3等航海士か、または2等航海士になったばかりの水先人の年齢です。法律改正の弊害がもう実際に起きているのですね。

            2014-3-4
 
 水先人のカルテル容疑 その1とその2
 http://hayame2.sakura.ne.jp/details1037.html#水先 カルテル
 http://hayame2.sakura.ne.jp/details1037.html#水先人その2
 海事保安プログラムの制定
 http://hayame2.sakura.ne.jp/details1037.html#保安プログラム
 韓国フェリー事故の疑問点
 http://hayame2.sakura.ne.jp/details1037.html#韓国フェリー




             
posted by 速魚 at 07:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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