2014年05月06日

フェリー事故

  
  今回、韓国でフェリー沈没事故がありましたが、老生の関係したフェリー事故について述べたいと思います。長距離カーフェリー会社に4年在籍して、その会社のフェリーに10隻ほど乗船しました。

 韓国の事故は、船が何らかの理由で船体が傾斜したことにより積荷の荷崩れを起こし、片弦に大きく傾いたと報道されています。

 老生の体験として乗船中の6000トンのカーフェリーで、大きな横揺れが起き、トラック20台余りが車輛甲板で横転したことがあります。原因は横揺れの動揺を低減させるために設置していたフィンスタビライザー(戦前の空母の技術)が、故障で反対に作用して、大きく左右に揺れて車を横転させたものです。車輛甲板には6車線有りますが、その中央に隔壁を設けて、設計上の荷物の片弦への片寄りを防ぐものになっていたのと、固縛ロープがしっかりしていたので、今回の韓国のフェリーのような大きな傾きは起きませんでした。また転倒した車はトラックであったので、燃料の軽油漏れが起きました。幸い乗用車には被害がなかったので、ガソリンが漏れることはありませんでした。もしも漏れがガソリンだと充分に換気してないと爆発炎上の恐れがあったかもしれません。
 
 次は休暇下船中の事故です。それまで乗船していた2000トンのカーフェリーが狭水道で台湾の7500トンの貨物船と衝突及び沈没した事故でした。それで、乗客2名が死亡、乗客2名が行方不明になり、上司であった甲板長が亡くなりました。退船した旅客54名は無事救助されました。台湾船には死傷者はなし。
 
 更にもう1隻は、何度も乗船した6500トンのカーフェリーが、退職後1年后に、来島海峡付近で3400トンの韓国タンカーと衝突しました。後の報告では、フェリーが浸水して約8度傾斜したところで、総員退船命令により、旅客をライフラフト・救命イカダに移乗させました。乗客199名は無事。女子乗組員10名が避難誘導で活躍、救命設備はすべて作動、乗船中の常連トラックドライバーが他の乗客を避難誘導した率先協力がレポートされています。
 やがて船体の傾斜が13度となり、任意座礁をはかるべくタグボートにより曳航したけれど、フェリーは横転水没しました。

 海難審判でいずれも狭水道での航法の不適切が指摘されています。

    2014-5-6


  
 
 韓国のフェリー事故のページへ
 http://hayame2.sakura.ne.jp/details1037.html#%E9%9F%93%E5%9B%BD%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%AA%E3%83%BC
 海難事故と水先人
  http://hayame2.sakura.ne.jp/details1037.html#水先人と事故
 コンテナ船破断で漂流
 http://hayame2.sakura.ne.jp/details1037.html#コンテナ船破断事故
 辛坊さんヨット救助される
 http://hayame2.sakura.ne.jp/details1033.html




 


posted by 速魚 at 20:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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